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  人工膝関節とは 
  「歯」の場合に例えると、上顎の歯に金歯をかぶせるように、膝の上の方の骨つまり大腿骨側はコバルトクローム合金でできている金属で覆ってしまい、下顎の部分、つまり膝の脛骨側には刺歯をするごとく、チタン合金の金属アンカーを打ち込んで関節を人工の物に置き換えるのです。
金属と金属の間には強化プラスチックに似た約1〜2cmの厚さの高分子ポリエチレンの板状の物が入り、 これが関節のクッションの働きをします。
こうする事により膝の痛みは全くといって良い程消失します。
曲っている膝(O脚:がにまた)は直すぐになり、歩容も大変良くなります。
しかし入歯はやはり普通の歯と違うように人工膝関節も全く普通の膝と同じというわけにはいきません。
あまり無理をせず、太っている人は、体重を減らして人工膝関節にかかる負荷を軽減するようにしなければなりません。
症例の中には挿入した高分子ポリエチレンが磨り減ってくるもの、金属部分が骨との間ですき間を生じ緩みを生じてくるものなどもあります。
手術後も半年に1回は外来を受診されて、術後の経過をきめ細やかに、レントゲン撮影により観察することが必要です。 



       
  手術対象となる疾患は 
  歳をとるにつれて膝関節の軟骨が少しずつすり減って、結果的に軟骨同士で接触していた部分が今度は骨同士が接するようになります。
そうなると膝の痛みが強くなって“歩けば痛い”ということになり、「変形性膝関節症」が出来上がるのです。
それとは別に全身の関節が犯される「関節リウマチ」というものもあり、この2つの疾患が膝の障害の大部分です。
その他に膝の外傷後に膝に変形をきたしたまま、その後に痛みが増大し歩行障害をきたした「外傷性変形性膝関節症」さらに「大腿骨顆部壊死症」などが人工膝関節置換術の対象となります。
通常、人工関節手術は人工関節の耐用年数の事もあり、ある程度年令の高い人が適応となりますが(通常60才以上)、関節リウマチの場合のように若くして変形を来たした場合には20才前後でもまれに手術を行うことがあります。



       
  正座はできるか? 
  この質問を良く受けますが、正座はできません。
正常の膝では正座をしている時は膝関節は亜脱臼を生じているのです。
こういう状態を人工関節置換後にとる事を良しとしない報告が沢山あります。
正座はあきらめなくてはなりません。